ハウス・オブ・カード シーズン5 エピソード12: 公聴会に出席
あらすじ:
フランクは夜遅くキャシーをホワイトハウスに招き、彼女の考えを変えさせようと説得する。説得が実を結ばないと、彼は思い切った行動に出て、キャシーを階段から突き落とす。この「事故」によりキャシーは意識不明となり、公聴会は延期せざるを得なくなる。その後フランクは、シリアのホムスでの化学兵器攻撃を利用して世論の焦点をそらす。しかしキャシーの覚醒は時間の問題だ。カラビニの問題を永久に解決するため、ダグはカラビニのコンピューターのキーボードから爆発物の残骸が見つかったことを証明する偽の検査報告書を作成する。この報告書を手に、司法委員会に召喚されたテロ対策部門のグリーン副局長は不安を覚える。エイダン問題では、クレアが主導してリアンを呼び戻す。リアンも賢明で、エイダンがNSAのネットワークを勝手に利用して選挙を操作し、機密を盗んだと証言することに同意するが、フランク大統領は知らなかったという。ダグはリアンが何かを隠していることを知っている。エイダンが死ぬ前に彼女に送った資料については、一切触れられていない。フランクもこのことを知っているが、当面はエイダンの問題を片付け、他のことは後回しにする。これらの手配が整ったばかりの時、「ヘラルド」紙の元若手記者で、後にクレアによってホワイトハウスの副報道官に任命されたショーンが、フランクに密かにニュースを伝える。フランクの犯罪証拠を集めていたトムは、ゾーイの父親からいくつかの資料と携帯電話を入手する。携帯電話にはフランクの番号しか保存されていない。携帯電話は損傷しているものの、現在の技術ではデータを復元するのは難しくない。トムは現在、フランクとダグがゾーイの死に関与していると疑っている。実際、トムは携帯電話のデータを復元できない。彼はただ意図的にショーンに情報を漏らし、ショーンの口を通してフランクを脅し、フランクが混乱してミスを犯し、彼に弱みを握られることを期待しているのだ。フランクはこれらの言葉を聞いて確かに心臓が飛び跳ねる。彼とクレアは、すべての罪をダグになすりつけるしかないと話し合う。このため、クレアはダグをホワイトハウスでの夕食に招待する。食事中、ダグはフランクの含みのある言葉を理解し、ゾーイの一件をフランクの代わりに辞任してかばうことを自ら提案する。しかしこれでは不十分だ。フランクとクレアの意図は、ゾーイ殺害の罪を彼に負わせることだ。ダグは、長年の忠実な奉仕がこのような結末を迎えるとは予想していなかった。フランクへの盲目的な忠誠心から、彼は彼らの望み通りに罪を自分に引き受けることを決意する。そして問題は終わらない。クレアはトーマスの原稿を受け取る。原稿はトーマスの最新の小説作品で、ホワイトハウスでの彼の生活を暗示しており、フランク夫妻を連想させやすい。マークの手配で、クレアはトーマスをアパートで会う。原稿が一部しかないことを確認した後、クレアは手にした飲み物を渡す。無警戒なトーマスは毒入りの飲み物を飲み、クレアの蛇のような顔の犠牲となる。その後マークはトーマスの遺体を見て驚愕し、すぐに清掃員を呼んで家中の痕跡を徹底的に清掃させる。数日後の公聴会で、グリーン副局長とリアンはともにフランクに有利な証言をし、フランクをカラビニとエイダンの泥沼から引き上げる。これはロメロを失望させ、キャシーの早期回復を願うしかない。フランクもこの平静が一時的なものであることを悟り、行政特権を放棄して自ら司法委員会で証言することを決意する。ジェーンとマークから見れば、これはあまりにも危険だ。ジェーンはクレアが影響を受けることさえ心配しており、フランクがこれ以上抵抗せず、大統領の座をクレアに譲ることを望んでいる。ジェーンの人脈があれば、フランクがホワイトハウスの外で良い職を見つけるのは容易なことだ。しかしフランクはそれでも公聴会の席につき、聖書に手を置いて真実のみを語ると誓う。その場にいた誰もが予想しなかったことに、フランクの第一声は有罪の告白だった。その後彼は口調を変え、議長席に座っている委員たちが彼と同じ罪を犯しており、それぞれが自らの利益のために政治的手段を尽くしていると非難する。真っ先に槍玉に挙げられたのはロメロ委員で、個人的な恨みからフランクをあらゆる点で攻撃していた。この一連の言葉はアメリカの行政制度を徹底的に批判し、完膚なきまでに打ちのめした。最後に、フランクは被害者の口調で、翌日の午後6時から大統領職を辞任し、この醜悪な制度のスケープゴートになることをやめると宣言した。